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プロによる「かとう夢授業2023plus」第3回 パラトライアスロン選手 宇田 秀生さん

 地方創生応援税制を活用した当社のプロジェクト「プロによる『かとう夢授業2023plus』」の第3回目が2023年12月8日、加東市立滝野中学校で開催され、パラリンピック東京大会2020・トライアスロン銀メダリストの宇田秀生さんがご登壇くださいました。

 

 宇田選手の演題は「今しかできないこと」。結婚して僅か5日後、仕事中の事故で利き腕の右腕を失った宇田選手。生死をさまよう事故から生還し、パラリンピックで銀メダルを獲得するまでの経験を、実に爽やかに生徒たちへ伝えてくださいました。

 事故から3日目、入院中に目が覚めたときにはもう既に前を向き、奥様との間でパラリンピックを目指せるチャンスはあるよなと話されていたそうです。

 「家族」を原動力にし、出来ないことを数えず、前を向く当時26歳の宇田選手。それでも健常者として26年間暮らしてきた宇田選手にとって、何よりもキツかったことは、すれ違う人から感じる冷たい視線だったといいます。「冷たい視線は相手の心を潰す。温かい気持ちを持って相手を見て欲しい、なぜならそれは相手に伝わるからだ」と生徒たちに力説されました。

 宇田選手は、なんと!パラリンピック東京大会の銀メダルをお持ちくださって、講演中、順番に生徒はもちろん先生や聴講者たちにも回して、ひとりひとりの手に取らせてくださいました。殆どの人にとって初めてのメダルの感触に興奮。生徒代表の男子生徒は、謝辞のなかで、「メダルそのものの重さだけでなく、メダル獲得までの宇田選手の思いやトレーニングの大変さ、それを支えるご家族やお仲間の熱い想いも感じた」と言及していました。

 質疑応答では、生徒からさまざまな質問が飛び出しましたが、宇田選手は、そのひとつひとつに実に丁寧に答えられました。1時間という短い講演のあいだに、パラリンピアン・メダリスト宇田選手は、飛び切りの笑顔で、出逢ったすべての人を魅了していかれました。