阪神電鉄本線『鳴尾・武庫川女子大前駅』前高架下スぺ―スに整備された『武庫女ステーションキャンパス』が、今年10月で開業より満2年を迎えようとしています。
武庫女ステーションキャンパス (mukogawa-u.ac.jp)
当施設は、鳴尾エリアに本部キャンパスを置く武庫川女子大学と『地域との接点』であり『情報発信を担う場』でもあり、そのテナントゾーンの企画開発・運営を当社がサブリーススキームで担当し、さらには大学公式キャラクター名を冠した『Lavy’s Café』を当社で運営しています。
当施設開業後間もなく、新型コロナウイルスが感染拡大し、感染対策の実施により当施設は運営上の制限を余儀なくされています。しかし、『地域活性化に向けて少しでもできることをしよう』という視点で、関係者の皆様と連携して進めている取り組みを2つ、今日はご紹介したいと思います。
『地域活性化をテーマにした知るカフェ交流会』
『知るカフェ』という就職をテーマにした学生と企業が交流できるカフェをご存知でしょうか。
知るカフェ|Meetupを通して大学生の選択肢を広げるプラットフォーム (shirucafe.com)
武庫女ステーションキャンパス内のみなと銀行鳴尾支店内には『知るカフェ』が併設されており、当社もスポンサーとして運営に関わらせて頂いております。普通の交流会ではなく、まちづくり事業をフィールドとする当社ならではの交流会ができないかと考え、知るカフェの学生スタッフと連携し、鳴尾地域の活性化をテーマにした実務型交流会をワークショップ形式で実験的にスタートしました。
交流会第1回では、参加学生の皆さんから、「高架下スペースのさらなる活用、お出かけ促進による省エネ貢献、地域のこどもやシニアと学生の交流、コロナ禍で大変な飲食店の応援事業、学生達の鳴尾でのサードプレイス作り」、など学生視点ならではのアイデアが発表され盛り上がりました。最終的にはアイデアの実現を目標にし、次回に続きます。
『鳴尾いちごの酒井ゼミ& Lavy’s Café』
戦前の鳴尾地域はいちごが名産で鳴尾いちごと呼ばれ、阪神電車か鳴尾でのいちご狩りをプロモーションするほどだったそうです。時代の変遷で、今では生産流通していない幻の鳴尾いちごですが、実は武庫川女子大学のキャンパス屋上で生産されており、教育学科酒井ゼミが鳴尾いちごを環境教育のための地域教材として取り上げ、いちご栽培から地元小学校への出前授業、鳴尾いちご入りクッキーの企画など、鳴尾いちごに関する様々な活動を展開されています。
そんな酒井ゼミの皆さんと交流を重ね活動に共感し、今後、様々な形で連携していく予定です。取組みの第一弾としては、Lavy’s Caféで鳴尾いちご入りクッキーの期間限定販売を7月に実施しました。酒井ゼミの学生さんには販売POPづくりに取り組み、『売場づくり』の体験をして頂き、当店スタッフも交え楽しい交流となりました。
学生の皆さんと交流して強く感じるのは、コロナ禍によって学生活動や就職シーンに大きな制限が生じ大きな不安を抱えながらも、学びとろうとする姿勢や地域課題や社会課題への意識の高さです。
今後、コロナ禍の収束とともに、武庫女ステーションキャンパスを起点として様々な産学連携の地域活性プロジェクトが実現していくことを願い、当社も貢献していきたいと思います。